炉内状況把握
PCV内部は、いずれの号機も温度が継続的に低く、放射性物質の計測等により再臨界が起きていないことが確認されており、燃料デブリは冷却されて安定した状態にあります。
他方、建屋内へのアクセスは限定的で内部状況を視認するには技術的に困難な課題をともなう状況です。
このため、PCV内部の特定箇所における燃料デブリ位置の確認を目的として、アクセス可能な貫通孔から挿入できる遠隔操作型視覚・計測装置やミュオン測定による原子炉透視技術の開発を進めながら実機調査を進めるとともに、現場で計測される温度、放射性物質の分布から得られるデータ・情報や事故進展解析コードによる推定等を考慮しながら、総合的な分析・評価を進めていく必要があります。
廃炉戦略と課題の全体像
廃炉戦略と課題の全体像-炉内状況把握-
研究開発の取組
燃料デブリ、FPの状況の総合的分析・評価
実機調査・計測のための機器・装置開発・実証
現場の調査・測定データ・情報
1~3号機毎のプラント状況把握と燃料デブリ取り出しに向けた取組(毎月更新)new(令和6年12月11日更新)
(出典:経済産業省 廃炉・汚染水対策チーム会合/事務局会議(第132回・令和6年11月28日)) 経済省WEBサイトもご覧ください。
- 各号機の最新データ(資料2 中長期ロードマップ進捗状況「廃止措置等に向けた進捗状況」PDF形式のP4)
福島第一原子力発電所プラントデータ(東京電力ほか)
福島第一原子力発電所サーベイマップ(東京電力ホールディングス)
OECD/NEAによる事故進展解析に関する国際共同研究(BSAF)で提示しているデータ:Benchmark Study of the Accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant(BSAF Project PhoseⅠ Sunnary Report March 2015)(英語ページ)
福島第一原子力発電所の事故解析と廃炉の取組に関する情報ポータル
炉内状況データグラフ集(随時更新、平成30年8月)
東京電力が公表している福島第一原子力発電所の炉内状況に関するデータを図示したグラフ集です。
炉内状況データリンク集(令和2年1月)
東京電力、経済産業省、原子力規制委員会、日本原子力研究開発機構など関係機関が公表している福島第一原子力発電所の炉内状況に関するデータ、資料を広範に収集し、整理したリンク集です。
- 燃料デブリの把握(PDF形式) …事故進展解析コードによる推定、実機調査による推定、模擬デブリ実験による推定
- 燃料デブリの安定(PDF形式) …冷却機能の維持、臨界管理、閉じ込め機能の維持
- 作業時の安全(PDF形式) …PCV・建屋の構造健全性の確保、作業時の被ばく低減
- 燃料デブリ取り出し・その他(PDF形式) …燃料デブリへのアクセスルートの構築、燃料デブリ取り出し機器・装置の開発
年表(事故後の出来事、炉内の状況等)(随時更新、平成30年9月)
関係機関が公表している事故後の出来事、炉内の状況等を時系列に整理し、出典元へアクセスできる年表です。
- 福島第一原子力発電所の年表(Excelファイル)
その他関連情報
福島第一原子力発電所事故の経過と教訓:号機別の事故経過の推定(「なぜ事故に至ったか」および「事故の経過」)(東京電力ホールディングス)
- なぜ事故に至ったか
- 事故の経過
東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に関する技術ワークショップ
- 開催資料
- 講演資料